ぶんぶん丸
伝道師さんのところでペンジュラムの素晴らしい動きを見て、きゅんきゅんした私は、ペンジュラムがどんな仕組みでできているのか、知りたくなった。どうやっているのかを知るために、自分がまず購入してやってみることにした。
はじめはインターネットで買おうした。でも、あまりにも練り物ではないかと思われる仕様、つまり、同じ形でできているのが気に入らなかった。石は好きだったのでいくつか持っている。石の波動ってあるの?と言われると私はよくわからないが、愛でれば、私に所属するかんじ、はある。
なので、「自分が納得がいくもの」を探した。
でも、こうした世界に触れれば触れるほど、後退りするもので、最近の私は、「石屋さん」に慣れ親しんでいない。だから、どこで買ったら良いかわからない。エステ先で紹介してもらった「石屋さん」に行ってみる。
扉には「今日の受付は終了しました」の張り紙が。
石を買うのになぜ受付がいるのかわからなかった私は、店員さんに、その張り紙のことわけを聞いた。なんと、ヒーラーさんのセッション?の受付が終わった、とのこと。明るくて広い喫茶店みたいな石屋さんで、なんと、「ヒーラーさん」がいたのだった。
興味がわいた私は、その「ヒーラーさん」が何をしているのか、探偵してみた。なんと、「ヒーラーさん」は、お店の販売区域の一角で、隠れもしないコソコソもしない、おおっぴらなかんじで、堂々と「セッション」をしていた。
耳をダンボにして聞いてみると…おい、それはただの人生相談やないか。
妙齢の男性にああでもないこうでもない、と知恵を授かる若い女性。
ふーん。いいじゃん。
若い女性はどういう気持ちで相談しているのか、私にはまるでわからなかった。けど、その図は、娘を諭すお父さん、お爺さん、みたいな様相で、悪くないと思った。
ペンジュラムを探す。8000円もした。しかも、練り物くさい。怪しい。目利きがあるわけではないので真偽はわからない。そして、購入を辞めた。
でも、こういう界隈の商売って、そうでもないと成り立たないよな、食ってけないような気がする。だから、ある意味、生活保障としてはアリだな、とか考えた。だって、「ヒーラー」という役割をしているだけ。つまり単なるプレイじゃん。
そんなこと言うなら、「儀式」なんてものは、すべからく「プレイ」でしょ。気持ちの折り合い、をつけるもそうだし、気持ちを向ける、もそうだし。あらゆる意味で、プレイじゃん。
お友達とモールでランチする。うどんをおごってもらっておいしいなぁと言いながら、ぺちゃくちゃしゃべって、2店舗の石屋でペンジュラムを探す。練り物臭い。
仕方がないので、うちの近くのモールでも探す。ここで昔、星型のくり抜きボールチェーンを買ったのだが、お気に入りのそれは、お高い「ローズクォーツ」のペンダントトップとどこかに消えた。淡い期待を以って臨んだが、その「石屋」は様変わりをしていて、ちょっと廉価な宝石やさんに近い佇まいになっていた。チクショー。
仕方がないので、ペンジュラムの本か何かについていないかと思って、本屋を覗く。そしたら、若い子がすっとそのコーナーに入り込んで、私が探索する隙間がない。どかないかな、と思って伺っていると、友達と石のように動かない。
これは、もう、邪魔が入っているとしか思えない。こころなしか、あの若い女の子の目つきが冷たくって、怖い。あれは、魔の化身で、私の邪魔をしに来ているとしか思えない。
(いや、それはないwww)
もう、いやになっちゃったと思って帰宅すると、旦那が明日○○のモールに行こうと言った。よくわからないが、行くことにした。あった。
引き寄せ、は、私を愛してくれるひとが運んでくる。
なんと、しかもその石屋さんの販売元は、私の知人がやっている会社だ。
夕方、若き精鋭たちとグループ電話していて、ぶんぶん丸となづけたコレで遊んだ。おもしろかった。
でも、妹が、何かでぎゃーぎゃーわめいたとき、ライン電話がおかしくなった。変な音がして、私の画面は、ぼやんぼやんと、画像がおかしくなった。パーンと白く光ったりした。
電波なのでこういうことはよくあるが、このとき聞こえた「変な音」は今までなかったし、白く光る、もなかった。まぁ、また、何かあるのだろうと思った。深く考えないようにした。
寝る前に、ショックなことがあった。ぶんぶん丸のクォーツの中心に、ものすごくまっすぐにヒビらしきものがあるのを見つけた。中側である。
・・・・いや、そういうことかね?
じゃっかん、というより、かなり、まぁ、怪しい言い方しかできないが、「パワーがない」
・・・・・・お高い石が要るということか?
次は、質の良いヒマラヤ水晶を見つけないとな。