BORDER
これも、主人が見ていたもの。
シリアスな展開になるかと思いきや
「死者が見えるようになった。」
この衝撃のフレーズを聞いて笑うために見ているのか、小栗のかっこよさに見惚れるために見ているのか、わからないくらい、ツボって、一気に見た。キャラもみんな立ってたけど、もっと、「ふりきっていい」と思ったのは、ハッカーの二人かな。あれ、おいしい役だよね。
この話は、とっても、楽しかったんだけど、小栗が「死んだ目」になっていくのが悲しかった。「コインの表と裏」を表現した作品は、他にもある。
こうね、「許せない」んだよね。
そして、その世界にいて、「さばきの正義になる」。
バットマン、大好きなの。ペンギンマンもロビンも、ちょっとした、トリッキーな世界でしょう?オペラみたいなかんじ、がある。現実から離れた世界、でも、オペラの感じが流れてくるような、戯曲が好き。
でも、バットマンは、許せないひと。
子どもの頃に見た、両親を殺した人間は、子供の彼にとっては「化け物。
「化け物」に彼は勝てない。化け物は怖い。
コウモリの群衆で恐怖を体験して、恐怖に麻痺した彼は、自分が「コウモリ」になることで、「強さ」を得る。
そうやって、子供の頃の恐怖体験である、「罪人」を、コインの表と裏になって、さばくの。 そこには、「救い」はないわ。バッドマンは、本当は「富豪」と「貧乏」の話。BOWDERは「警察」と「犯罪人」の話。どちらも、「罪」を犯し続ける。
これは、潜在意識では、加害者と被害者が繰り返されることと同じ。互いに繰り返して、被害者にもなり、加害者にもなる。
もし潜在意識で、このBORDERの空間ができたら、あの彼を支援する「罪人」たちを悪魔だと私は認定する。自分がその世界から逃げられなくなるように仕立てたのは、彼らだわ。ああいうふうに「演じて」、「操作」するように、あれらは近寄ってくる。人間的に、ものすごく巧み、で、ものすごく優しくて、ものすごく暖かな感じ、さえ、する。そして、『間違わせる』。あたかも、それしか「現実」を変える方法はない、そして、自分だけが貢献できる存在だと思うように仕立てられる。
で、見事に正解を示してくれるのは、これ。ひとつの精進の流れ、という意味では。
ラスト、シンデレラが決め台詞を言う。ちょうど、ターニングポイント2のところでね、第二幕から三幕へ続くそのポイントが
「あなたをゆるします」
このひとことだったの。本当に見事だったわ。もし、そこで「許さない」で何かをアクションすれば、「継母」に関することで煩わされないとならなかった。でも、シンデレラは、赦したために、「継母が攻撃したり関われる縁」をなくすことになった。
まぁ、現実でそうしなさい、というよりかは、これは、心の話で、ゆるすとは理解することでもある。
継母のすべてを知って尚、本性を知って尚、ゆるす。
それで波長同通は切れる。