夜中何か来た
夜中、変な夢を見ていた。
霊能だから仕方ないっちゃ、仕方ないんだけどさ、かと言って、世の中にある低次元層を拒否するにも限界があって、普通に、いろんな映画を、私は見る。
それをさ、脳が復習という形をとりつつ、その復習から影響を受けた心の針が、低次元層に向くことは、よくある。
日常的によくあること。
だから、映画でも15Rだったり、閲覧制限があるわけで。閲覧制限があるってことは、何かしらの影響を与えることがある、わけで。
で、私が見た映画は、トランスワールド。マッサージシートで体を揺らす間の、ひまな時間に何か流したかったから見た。
四次元幽界を思わせるような世界観。縛りがあるのは、過去を変えよ、というミッションなのだけど、私的には、ナシかなという感じ。
トランスワールドの扉を開ける門番(シナリオには必ず存在する)が、インド人なのだけど、このインド人が、私的には、神秘性をもたせる何か、かと思ったら、なんか、おもしろかった。
インド人ファイヤー、ですかね。摩訶不思議はインド人。
でも、ミッションを遂行するまで、空間がループするのは、私には恐怖で、閉塞感があったのか、夢で、復習していた。
ループ世界にいて。映画のままの、セピアグレーの。セピアグレーって、地獄界の色。地獄って感じではなかったのだけど、ある種、ループが苦しかった。
聞こえてきたお経に合わせて、お経を読んでいた。無意識に。声に出たと思う。
そこから、起き出したのだけど、首元から、野球ボールより大きくて、ドッジボールより小さい、柔らかな球を感じた。ふわっと抜けていって、身体をなでた。
いいもんか、悪いもんかの判断は、即座にはできないけど、こうやって、ふいに干渉されるのって、不快極まりないんだよ。
いいもんだからなんでもいいわけじゃない。
だいたい、目に見えないだけで、何したっていいと思ってんのか、という怒りは、本当に目に見えないものを認めたら、誰だって起きると思う。
だから、不快極まりないというだけで、生理的な嫌悪ではじいた。
そのまま、お経をなぞらえて、みぞおちでお経を読むようにしてたら
光が見えて、その奥に、目を見た。
あれはね、綾小路さんの絵に似てるな。信解脱のためしがあった頃も、それを見て、何かが溶けたのを覚えている。
なんだったのか、いまも、わからない。
でも、私はぷんぷん丸である。